ホルマリン班



はじめに

 皆さんはホルムアルデヒドという化学物質を知っていますか? 最近、ホルマリン(ホルムアルデヒドの水溶液)が、「トラフグ」の養殖に使用され問題となりました。 その他にも、壁紙、合板などに利用されていますが、これは、「シックハウス症候群」の原因となることを ご存知の方もいらっしゃることでしょう。 このように、ホルムアルデヒドは便利な化学物質である反面、使い方を誤ると、自然にも、人体にも有害になる物質なのです。 私たちは、この化学物質を、微生物の力を使用し、低コストで分解する事を目的とし研究を行っています。




班員紹介

3年 瀬戸崎 千恵(応用生命科学科)
2年    浦 雅人(応用生命科学科)
小町 裕司(応用微生物工学科)
追立 晃樹 (応用微生物工学科)
内田 寛子 (応用微生物工学科)




微生物によるホルムアルデヒドの分解

 「本当にホルムアルデヒドを分解できる微生物が存在するのだろうか?」多くの方が疑問に思われることでしょう。 実際には、ホルムアルデヒド分解菌の報告例は多く、 私たちの研究でも、この化学物質を分解することのできる可能性を持つ微生物を、数種類獲得しています。 では、どのような微生物がホルムアルデヒドを分解できるのでしょう。 バクテリア・酵母などの報告例が多いようですが、多くは2,000ppm程度が限度です。 しかし、私たちが分離した「カビ」は、これよりもより高濃度の条件下で,生育し、分解することが可能です。




研究成果(1)

 現在、ホルムアルデヒド存在下で生育できる「カビ」を10種獲得しています。 この内、1種のカビが10000ppmを分解する事ができ、20000ppm下で生育できる事を確認しています。 私達の班では、このカビをサンプリング時の通し番号より「No-18」と命名しました。 まだ、正確なデータは採取していませんが、「No-18」は3000ppmを約5日、6000ppmを約10日間で分解できる事を確認しています。 しかし、この値は、参考程度でしかありません。その理由は、厳密な条件の不一致があるからです。 現在、純粋分離を行うための作業を行っています。




研究成果(2)

 No-18が3700ppmのホルムアルデヒドを、どれくらいの日数で分解できるかを特定するための実験を行いました。

詳しくはこちらです。





No-18の写真

No-18の写真を掲載しました。
新たに顕微鏡写真を掲載しました(2004年10月19日)

顕微鏡観察及び、形態観察から、私達は、このカビがTrichoderma属(ツチアオカビ)という種類ではないかと考えています。
今後さらに詳しく調べていきたいと思います。

写真を表示する。


おわりに

今後は、ホルムアルデヒド分解菌の諸性質(特に酵素について)調べて行きたいと考えています。
また、プラスチック、特にポリエチレンを分解できる微生物を収得したいと考えています。